SMT ScopeはソルダペーストのJIS試験に対応しています。評価方法の詳細についてはお問い合わせください。 変位検出ぬれ試験 JIS Z 3284-4 4.5ソルダペーストのぬれ性試験 概要 ソルダーペーストが溶融する際の標準試験片の、鉛直方向に対して変位する現象を非接触レーザー変位計で測定することにより、定量的にソルダーペーストのぬれ性を評価できます。 評価原理 評価方法 固相線温度からの時間「ぬれ時間t2」、「ぬれ時間t1」および、「降下速度ν」によって評価します。 試験の特徴 専用治具で標準試験片を製作します 追従性と再現性の良い加熱制御により同じ条件で繰り返し試験ができます 温度プロファイルはリフロー条件に合わせて自在に設定できます 非接触レーザー変位計測により、高感度なぬれ性試験が可能です 測定例 ソルダペーストの金属組成の違いによる比較結果 金属組成 ぬれ時間 t1(sec) ぬれ時間 t2(sec) 降下速度ν (μm/sec) SAC305 3.21 4.40 77 SAC107 5.51 6.60 27 SAC0307 6.99 9.15 37 固相線温度がすべて同一(217℃)であるが、Agの含有量が減少すると液相線温度が上昇する。この様子が明確に表れています。 高温観察試験 JIS Z 3285 5.5 微細接合用ソルダペーストの特性試験方法 概要 微細粉末ソルダペーストの新たなぬれ特性試験方法として2017年12月に制定されました。 ソルダペーストの粒形サイズとしてtype7、8を対象とし、印刷後からリフロー工程の予熱までのだれ挙動及びリフロー性の状態を評価します。 評価方法 加熱中に撮影した動画により、リフロー性の評価指標を用いて評価します。 【だれ性】 予熱時間の最後に、ブリッジの発生しない最小間隔の印刷径を評価。 【リフロー性】 規格書に示すリフロー性の評価指標によって評価。 (各印刷径に複数の評価指標が存在する場合、その全ての評価指標を記録) 【溶融特性】 規格書に示すリフロー性の評価指標を用い、同一印刷径6か所全てが、ある一定の状態に溶融した温度で評価。 試験の特徴 専用メタルマスクを使用して試験片を製作します 追従性と再現性の良い加熱制御により同じ条件で繰り返し試験ができます 温度プロファイルはリフロー条件に合わせて自在に設定できます